損益計算書を理解するためには、損得勘定に敏感になることが近道である。
――思えば、私は幼少の頃から損得勘定に敏感な人間だった。
電車やバスといった公共機関に払う交通費はできるだけケチリたいというのが本音であるし(タクシーなどもってのほかである!)、激しくのどが渇いて苦しいときでも、自動販売機で飲料を買うのがもったいなくて、家に帰るまで我慢した。家に帰れば原価並みの価格で水が飲めるのに、なぜ自販機業者に余計な金を払う必要があるのか?
そういう損得勘定が見につけば、「勘定あって、銭足らず」などといった状況に陥るはずがないのである。
皆さん、こんにちは。
損益計算書原理主義者の五ノ宮損得(ごのみや・そんとく)です。
余談はさておき、損益計算書の説明に入ろう。
損益計算書は、P/Lと表記されることも多い。ピーエルと読むが、PL学園の母体であるパーフェクト・リバティー教団とは何の関係もない。当然、清原氏や桑田氏とも関係がない。しかし、私としては、両氏になんとか損益計算書原理主義教団に加入していただき、教団のPRに貢献してもらいたいと考えている。現在そのためのロビー活動を続けているところである。良い結果が出ることを期待しておいてほしい。
損益計算書のPは、プロフィット(Profit、利益)のP、Lはロス(Loss、損失)のL。この2つの頭文字を取ってP/Lと表記される。
損益計算書とは、会社の一年間の儲け具合を示す書類である。貸借対照表、キャッシュフロー計算書とともに、会社の決算書を構成する財務諸表の一つである。
以下は、損益計算書のひな形である。どのような構造になっているかは後で説明する。じっくり見ておいてほしい。